気になる症状

冷え性

寒くなるに従い、症状がひどくなる冷え性。

一般的に、気温が15℃以下になると症状を訴える方が多くなるといわれます。特に成人女性の3人に1人は冷え性といわれているほど女性に多い症状です。

 冷え性は、図1のように、年齢別に見ても体系別に見てもあまり差がないことがわかっています。しかし、全ての冷え性が同じ原因で起こっているわけではありません。冷え性の原因は「熱量不足タイプ」と「血行不良タイプ」の2つに大別できます(表1)。

 冷え性を改善していくためには、冷え性を引き起こすこれらの原因を考え、その方の飛翔のタイプにあった方法で対処する必要があります。

■冷え性の原因と対処法

●原因その1:熱量不足タイプ

「熱量不足タイプ」の冷え性は、「運動不足や栄養不足などで筋肉がなく痩せている人」や「高齢者」、「ダイエットをしている人」などに見られるタイプです。このタイプには、体温が36℃以下である、生理痛がひどい、よく下痢をするなどの症状が多く見られます。この熱量不足を改善するためには、体の熱量を挙げる工夫が必要です。

 体内で最も熱(体温)を産生する場所は筋肉です。筋肉などで発生した熱は、血液を温め体を巡ります。マラソンランナーのように筋肉がついている人には、痩せていても比較的冷え性は少ないといわれています。しかし、これから一段と寒さが増す時期に「運動したほうがよい」といわれても、なかなかできるものではありません。高齢者や血圧が高い方にはむしろ逆効果になる場合もあります。

 そこで、熱を産生する組織を筋肉以外で見ると図2のように、肝臓や胃腸でも大きな熱を生み出していることがわかります。栄養不足の方や高齢者などは、肝機能や胃腸の働きが低下して十分な熱量が得られないことがあります。このような熱量不足タイプの方は、肝臓と胃腸を元気にして熱を十分に発生させることが冷え性改善につながります。きちんとした食生活を行い、アミノ酸をしっかり摂ることが必要です。

●原因その2:血行不良タイプ

 「血行不良タイプ」の冷え性は「太っている人」、「低血圧の人」、「タバコをよく吸う人」に見られるタイプです。このタイプは血液にのって熱を隅々まで運べないため、手足が非常に冷たく、ひどい場合には手足がしびれます。また血行不良による肩こり、むくみ、頭痛などの症状が多いといわれます。特に頭痛では、頭が締め付けられるような痛みを伴う緊張型頭痛が起こります。これらの症状を持つ血行不良タイプの冷え性を改善するためには、血流の改善が必要となります。

 血行不良タイプはさらに2つのタイプに分けられ、①高脂血症で中性脂肪値やコレステロール値が高いため血液粘度が高い、いわゆる「どろどろの血液」といわれる状態の人と、②特に末梢血管が広がらずに、隅々まで血液が行き渡らない状態の人がいます。

 どろどろの血液による血行不良型は、血液をサラサラにすることで改善できます。それには肉や油の多い料理、アルコールを避け、野菜や魚中心の料理にすること。特にお魚に含まれるEPAやDHAは血液粘度を低下させ、結果として血液がサラサラになります。末梢血管が広がらないタイプでは血管を広げるため半身欲などがよく、あわせて運動することでよい結果が得られます。またイチョウ葉などのサプリメントは血管拡張作用があるので、それらを利用することもひとつの方法です。

■冷え性の人の生活の工夫

冷え性の方は、日頃から生活の工夫が必要となります。

冷え性を改善する日頃の工夫としては、半身欲などがいいでしょう。おへそより下半身を、37℃~38℃のぬるめのお湯に最低20分以上かけてゆっくり入浴します。じっとりと汗をかき、体内の代謝もよくなります。また、血管が拡張しますので血流がよくなり、体の緊張もほぐれます。お風呂から出た後は、下半身を特に厚着にします。

 外出するときには、冷える場所よりやや心臓よりに携帯用カイロなどを取り付ける工夫もよいでしょう。

冷え性のタイプが2通りあることは述べましたが、両方のタイプを持ち合わせてしまっている人もいます。まずはどちらのタイプの冷え性であるかを認識することが大切です。そして、普段の食生活を見直し、これからの対策をしっかり立てましょう。

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膀胱炎

「膀胱炎は“膀胱のかぜ”」といわれ、女性に多い病気です。

女性に多い理由としては、女性の尿道口は肛門と近く、また尿道が3~5cmと男性より短いため大腸菌など主に細菌感染によって引き起こされます。(図1)

このように膀胱炎の原因は尿道や膀胱に細菌が入り込んで炎症を起こし、排尿時に強い痛みを感じます。膀胱炎の中で最も多く9割を占めるのが急性膀胱炎です。

急性膀胱炎は風邪や疲労による体力低下時に感染しやすく、急性膀胱炎になると次のような症状が表れます。

・排尿痛(特に排尿の最後に痛みを感じる)

・頻尿(1時間おきにトイレに行きたくなる)

・おしっこを我慢できない(残尿感がある)

・尿がにごる

<膀胱炎を防ぐためには>

膀胱炎になっても抗生物質などを服用することにより数日で改善されますが、風邪と同じで体力が低下すると再発しやすい病気です。よって元々体力に不安がある方では再発しやすい病気です。5人に1人は再発するといわれますので、日頃からの注意で再発を予防することが大切です。

①十分な水分補給

 治療中は水分をなるべく多くとるように心がけましょう。水分を多く取ることで尿量も増え、膀胱と尿道から細菌を洗い流すことができます。しかし、コーヒーやアルコールなどは膀胱への刺激が強く、尿量は増やさず排尿の回数を増やすだけなので避けましょう。

②冷えは大敵!

下腹部の冷えは血行を悪くし、膀胱炎を悪化させます。季節を問わず下腹部を冷やさないよう気をつけましょう。腹巻などを利用することも一つの方法です。

③疲れは再発のモト

疲れをためないことも大切です。体の抵抗力が落ちていると細菌が繁殖しやすく、膀胱炎が悪化します。十分な睡眠や栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。